シェアーズ通信

短期トレードにおける米国株・ETFの注目銘柄等を紹介しています。

短期トレード入門 - 資金管理:定率法と定ボラティリティ法

逆マーチンゲール法の中でも、私が採用している定率法と定ボラティリティ法について紹介します。

 

定率法
  • トレード当たりの損失を口座残高の一定率に抑える資金管理法。
  • 取引数量は「(取引数量) = (適用リスク、%)* X * R / (P * Z)」で計算できる。ここで運用資金(円): X、為替レート(ドル/円): R、保有レート(ドル):P、ストップ水準(%):Zである。
  • この式で算出した数量で建てた銘柄は、新規注文が執行されたレートから株価が想定と逆方向へ(保有レート)× Z ÷ 100動くと、運用資金に対して(適用リスク、%)の損失が出ることを意味する。
  • 例えば、保有レートの20%下にストップ注文を出す戦略(Z = 20)で適用リスクを2%とした場合、ストップ注文がそのレートで執行されると全体資金に対して2%の損失が出る。運用資金が100万円であれば2万円の損失。
  • この手法は破産確率を下げる効果が非常に大きい。例えば、適用リスクを2%とすると、運用資金がゼロになるまで連続263回もの負けトレードを重ねなければならない。これが適用リスク1%であれば連続528回となる。
  • この手法のデメリットとして、運用資金が少ない場合は利益額が制限されてしまう。

 

定ボラティリティ法
  • 取引銘柄のボラティリティを口座残高の一定率に抑える資金管理法。伝説的トレーダー集団であるタートルズが使用していた手法として知られている。
  • ボラティリティをATR (Average True Range)で測定するのであれば、取引数量は「(取引数量) = (適用リスク、%)* X * R / (ATR * Z * 100)」で計算できる。ここで運用資金(円): X、為替レート(ドル/円): R、ボラティリティ(ドル):ATR、ストップ指値係数:Zである。ATRには10日間単純平均等の値がよく使われる。
  • この式で算出した数量で建てた銘柄は、新規注文が執行されたレートから株価が想定と逆方向へZ × ATR動くと、運用資金に対して(適用リスク、%)の損失が出ることを意味する。
  • 例えば、保有レートから2 × ATR引いた価格にストップ注文を出す戦略(Z = 2)で適用リスクを2%とした場合、ストップ注文がそのレートで執行されると運用資金に対して2%の損失が出る。
  • この手法は相場が荒れていてボラティリティが高い地合等では取引数量が減るため、半自動的にリスクが下がる。逆もまた然り。ただし、適用リスクやZの設定は手動であることに注意。
  • この手法は破産確率を下げる効果が大きい。
  • この手法のデメリットとして、運用資金が少ない場合は利益額が制限されてしまう。

 

定率法と定ボラティリティ法のどちらがより優れているかを断言することはできません。私は両者を戦略によって使い分けています。例えば、ストップ指値を株価ベースで設定している戦略であれば定率法、ATRベースであれば定ボラティリティ法を使用した方が資金管理がしやすいです。