シェアーズ通信

短期トレードにおける米国株・ETFの注目銘柄等を紹介しています。

ツール紹介 - StockFetcher

私が普段使用している便利なツールを紹介します。今回は米国株のスクリーナーサイト、StockFetcherです。


 StockFetcherは柔軟性・拡張性が高く、非常に強力なスクリーナーです。スクリーナーとは、ある設定条件に合致している銘柄を抽出(フィルタリング)する自動選別機のことです。このサイトで日々紹介している注目銘柄もStockFetcherによって抽出しています。StockFetcherを知る前は多い時で2~3時間かけて1000銘柄以上をチャートでチェックし、そこから必要な情報をGoogleスプレッドシートに入力して各種指標を計算、取引対象銘柄の絞り込みを行なっていました。StockFetcherのおかげでこの作業は長いときでも15分程度で完了できるようになりました。

 

StockFetcherは無料でも使用できますが、機能制限があります。Standardプランは3ヶ月で24.95ドル、Advancedプランは3ヶ月で44.95ドルで、料金はPayPalで支払うことができます。Standardプランはフィルタリング結果をCSVファイルで書き出せる銘柄数が200までなので、これが1000のAdvancedに私は登録しています。(料金等についての詳細はこちら)。 

 

StockFetcherは他のスクリーナーに比べて次の4点が優れていると私は考えています。

 

1. 自然言語に近いフレーズでフィルターを構築できる

フィルターを自然言語に近いフレーズ(ただし英語)で構築することができます。プログラミング言語に不慣れな方でも比較的簡単に高度なフィルターを構築することができます。

 

例えば、「ETFを除く株式、終値が3ドルより高い、出来高の20日間平均が50万より大きい、ADX(10)が30より大きい、MA(5)がMA(20)を上抜いていて、終値がMA(200)より上に位置している銘柄を表示せよ」という内容のフィルターは次のように書きます。ここでADX(n)はn日間ADX(Average Directional Movement Index:平均方向性指数)、MA(n)はn日間MA(Moving Average:移動平均)を表しています。

 

 

ご覧の通り、上の鉤括弧内の内容をそのまま英語で書いたようなコードでフィルターを実現することができます。ちなみにStockFetcherにおけるコメントアウトは/* .....*/です(/**/で囲まれた.....は無視され、フィルターの動作に影響しません)。2019/1/24時点での実行結果は次の通りです。一緒に簡易的なチャートを表示させることもできます。また、フィルタリング結果はCSVファイルで書き出すことができます。

MA Bullish Crossover実行結果(2019/1/24)

MA Bullish Crossover実行結果(2019/1/24)
 
2. 指標(インジケータ、テクニカルツール)の設定に柔軟性がある

スクリーナーで使用する指標は通常、一般的によく使われている期間パラメータが固定で設定されおり、柔軟性に欠くことが多いです。例えば、TradingViewのスクリーナーで用意されている単純移動平均を見ると、MA(5)、MA(10)、MA(20)、MA(30)、MA(50)、MA(100)、MA(200)は使用できるのですが、これら以外の期間パラメータでフィルターを構築することができません。StockFetcherでは期間パラメータを自由に設定することができます。

 

3. 指標の種類が豊富

フィルターに使用できる指標の種類が豊富で、かなりマニアックなものまで用意されています。2019/1/24時点で125種類の指標が用意されています(詳細はこちら)。

 

4. 独自の指標を設定してフィルターを構築できる

独自の指標を設定することも可能です。例としてローレンス・A・コナーズ氏の累積RSI(Relative Strength Index:相対力指数)を挙げてみます。RSIは期間パラメータを14日間として使用されることが多く、チャートでもデフォルト設定がRSI(14)となっているケースがほとんどです。しかし、株式の短期トレードにおいてRSI(14)ではエッジがなく、期間パラメータを小さくするほどエッジが発生するという調査結果がコナーズ氏の著書「コナーズの短期売買入門」で紹介されています。そこでコナーズ氏はRSI(2)の使用を推奨しています。

 

この考えを発展させた累積RSIは、直近N日間のRSI(2)を足した指標です。累積RSIという指標はStockFetcherには用意されていません。著書にある累積RSI(N = 2)を使った戦略のルールを満たす銘柄のフィルターはユーザー定義変数set{}を使用して次のように書けます。

 

 

ちなみに2019/1/24時点での実行結果は下記の通りです。

累積RSI(N = 2)フィルターの実行結果(2019/1/24)

累積RSI(N = 2)フィルターの実行結果(2019/1/24)
 
注意点 

StockFetcherの情報には15分~20分の遅延があるので、短期トレードより短い時間スケールでの取引には不向きと言えます。