シェアーズ通信

短期トレードにおける米国株・ETFの注目銘柄等を紹介しています。

短期トレード入門 - 買いと空売り

買いと空売りの特徴について簡単にまとめます。

 

買い(別名:ロング、ブル)
  • 仕掛けた時点より将来価格が上がれば(含み)益になる。価格が下がれば(含み)損になる
  • リスクは有限。
  • 配当金・分配金の支払いが発生した際に、金額を受け取れる。
 
空売り(別名:ショート、ベア)
  • 仕掛けた時点より将来価格が下がれば(含み)益になる。価格が上がれば(含み)損になる。
  • リスクは無限。
  • 空売りは資金を担保として証券会社から株を借りて取引しているため、貸株料がかかる場合がある。
  • 配当金・分配金の支払いが発生した際に、金額を支払う。

 

補足
  • 格言で「恐怖は欲望よりも強い感情」とある通り、価格の上昇(欲望)と下降(恐怖)とは対称的な動きをしない。ロング/ショートという呼び名の通り、価格が上昇する期間は長く(だらだらと上昇し)、下降する期間は短い(急降下する)傾向がある。もちろん急上昇、だらだら下げすることもあります。
  • 価格が上がりきるまでにかかる時間より価格が下がりきるまでにかかる時間の方が短い傾向にあるため、逆張り戦略では空売りに比べて買いの方がエッジが高い傾向にある。
  • 堅牢な戦略を持って空売りを活用すれば、株価の下落局面でも利益を出せる。
  • FX等において例えばUSD/JPYを買い/空売りする場合、JPY/USDで見れば空売り/買いしていることと等価的になっているため、株式等に比べてロング/ショートの非対称的傾向が異なる。

 

下にVIX指数を2017年から日足でプロットした図を載せています。VIX指数はS&P500を対象とするオプション取引のボラティリティを元に算出される指数で、S&P500に逆相関(S&P500が下落するとVIX指数は上昇)します。VIX指数は別名恐怖指数と呼ばれている通り、投資家の相場に対する先行き(心理)を表す指数です。VIX指数は値が大きいほど先行きが不透明な(投資家心理が悪い、恐怖が広がっている)状態を表します。

 

下図を俯瞰的に見てもわかる通り、VIX指数の下降(青矢印)はゆっくりで、上昇(赤矢印)は素早い傾向にあり、買いと空売りの非対称性を読み取ることができます。特に2018年は2月にVIXショック、10月にも準VIXショックがあったため、その傾向が顕著ですが、他の年を見てもこのような傾向を見て取ることができます。

 

ちなみにVIX指数は下降バイアスがあり、VIXまたはそれに関するETFの空売りトレンドフォロー戦略(インバース型ETFでは買いのトレンドフォロー戦略)は人気のある取引手法の一つです。トレンドフォロー戦略にも関わらず勝率が50%程度になることもあります。しかし、VIXは上昇するスピードが恐ろしく早いことがあるので、恐怖が広がり始めたらうまく手仕舞いしないと一発ノックアウトされてしまう可能性のあるリスクの非常に高い取引手法でもあります。

VIX指数(恐怖指数)で見る欲望/恐怖の広がる速度

VIX指数(恐怖指数)で見る欲望/恐怖の広がる速度

相場の格言で「恐怖は欲望よりも強い感情」というものがあります。恐怖による株価下落幅は欲望による株価上昇幅よりも大きい傾向にあることに言及した格言です。ただ、恐怖による下落は短期間で終わり、欲望による上昇はだらだらと長く続く傾向にあります。そのため逆張り系の戦略では、欲望による上昇局面での空売りに比べて、恐怖による下落局面での買いの方がエッジが高い傾向にあります。